Category Archives: お知らせ

09 5月

コロナ禍で暫し休眠状態・  久々に近況報告を!

コロナ、コロナで相談支援も面談も殆ど対面は出来ず、就労支援も初めてオンラインでやりました。思いがけない新たな感染症の脅威に晒された日々でした。特に新たなニュースもなく、一日も早くの収束を願って、じーっと我慢の日々でした。 いろいろなイベントや研修会、研究会なども中止、延期と、先の見えない事態に右往左往という二年間でしたね。

やっとこの連休は、縛りなしで長期休暇に入りました。私は三年振りに京都の親友が経営する「街の縁側・ハルハウス」を友人3人と訪ね二泊しました。久し振りに訪れた京都駅もビックリする位人出が少なく、これが連休中の京都かとビックリしました。 駅から清水寺に行き、4月29日~5月5日迄、特別公開中の「月の庭」と観賞、ここも清水寺の中の成就院という閑静な寺院でした。表の清水寺は若者で溢れていましたが、成就院の方は閑散としていて、本当に特別公開中なの?と疑いたくなる程まばらな人でした。お陰様でゆったりと新緑に映える月の庭を鑑賞出来ました。翌日は、この5月に開催されるえんま堂での「壬生狂言」の観賞。こちらも椅子席がまばらに置かれて、ソーシャルディスタンスが守られ、観客もゆったりと出し物を見ることが出来ました。ある意味、勇気のある京都行きではありましたが,決行して親友4人で親交を温めることもでき、ゆったり過ごすことの出来た連休でした。

21 11月

精神科治療について考える

11月に入って二つのオンライン勉強会がありました。ご存じの方も多いと思いますが、それを今回は紹介してみます。13日(土)14日(日)に開催された「精神科診断と治療・リハビリテーションの今  ~聴覚障害者への支援を探る~ 一日目は、講演会中心、二日目はレポートとパネルディスカッションという構成でした。一日目の東京大学の笠井清登精神神経科教授による「病気をもっても大丈夫という回復のあり方と社会を目指して」。後半は、「精神科医療とリハビリテーション」、~さまざまな治療法の効果と課題について~と題し、代々木病院精神神経科科長の竹内真弓先生の講演でした。パネルディスカッションについてはア、パネラーが多いので、講演内容、パネル内容等についても聴力障害者情報文化センターのHPに掲載されておりますので、是非ご覧ください。

もう一つは、21日午前中に定例で開催されている、日本財団聴覚障害者海外奨学金事業の第15回留学奨学生帰国報告会でした。一人は、看護師として「ろう」の意味を考える ~ろう者の医療にどう貢献できるか~について、皆川愛さんの報告でした。 ギャロ―デット大学大学院でろう者学部、ろう者への医療、看護について学んだ事についてのオンラインでの報告会でした。どちらも、コロナ禍でのzoomを利用した勉強会でした。こちらも日本ASL協会HPで講演内容は見れます。是非この機会に見て下さい。

26 8月

精神保健福祉を考える研修会

聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2021についてのお誘いです。今回のテーマは、「精神科診断と治療・リハビリテーションの今 ~聴覚障害者への支援を探る~」

日時:2021年11月13日(土)13:00~ 講演会 14日(日)レポート発表とパネルディスカッション 13:00~16:00 ZOOM(ウェビナー)申し込みは、聴力障害者情報文化センターホームページ 直接

mental-kensyu@jyoubun-center.or.jp に申し込んでください。締め切りは、10月10日、1日目は300人 2日目は50人定員です。 是非ご参加ください。まだまだ残暑も厳しく、コロナ感染者も激増している日々ですが、後少しの我慢、9月末にはコロナも収束し、また元気で皆さんとお目に掛かれますことを楽しみにお待ちしております。

13 7月

ワクチン接種に関して

6月から高齢者に対して、ワクチン接種の申し込みが始まりました。81歳の聴覚障害者から、「ワクチンは打たない方が良いの? ワクチン打つと腕が腫れたり、発熱して危険だから止めた方が良い・・・」と言われた。友達は接種しないとどこかで感染するかもしれないから「私は打つつもり」と言います。自分も打つつもりでいたのに、どっちが正しいのか・・、自分も含め周りのろう者は不安になっているという相談でした。

ワクチン接種については、区報や新聞にも正しい知識、情報が掲載されているから、それを読んで自分で判断する方が良い。打つのが正しいとか、打たない方が良いとかは簡単に言えない。間違った情報でそのろう者の言いなりになるのは危険では? あくまでも、自分で疑問に思っていることを確認して選択する様に話す。唯、私の考えとしては、コロナに関しては未知の部分が多く、誰もが経験したことのない感染症で、現在打っているワクチンがどの程度感染を防ぐか、打った後、どの位抗体が有効であるか等分からない事が多いのも事実と伝える。しかし、家から一歩も外出しない訳にはいかないし、打った方が感染し難いし、仮に感染しても重症化し難いとは言われていると説明するに留めました。

まぁ、十分マスクを装着し、会話する時は聴覚障害者はマスクを外して会話することが多いので十分気をつけたいですね。

15 5月

コロナ・緊急事態3度目の発令

コロナ禍で在宅時間が長くなり、4月末には解除されることを期待しました。しかし残念ながら感染者増加で3度目の緊急事態宣言発令で、5月末まで延期になってしまいました。不要不急の外出をしない様にという事で、家の中の片付けと読書に多くの時間を費やしております。

そこで読んだ本を少し紹介してみたいと思います。一つは、稲盛和夫さんの「生き方」、JAL再生の経緯とか、大企業の経営理念を熟読してみたいと思いました。随所に生きる上で大切にしたいことが記述されていました。2冊目は、私と同郷の大脚本家、井上ひさし「本の運命」生い立ちに始まり、郷里に13万冊の遺書を残し、図書館を作り遺して行きました。そこには脚本家として映画、芝居を公開できる劇場も作り、大きな遺産を遺して行かれました、非常に興味深い内容の本でもあります。

3冊目は、ふとしたことからノンフィクション作家・梯久美子さんの本を探しました。特に第二次世界大戦に関する記録「散るぞ悲しき」栗林忠道・硫黄島総指揮官の家族に遺した手紙や、栗林を知る数少ない生存者達の証言、事実を記述したものです。この本は、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した小説でもあります。戦争を殆ど知らない私が、硫黄島で2万人の日本兵が飲み水もなく食料もない中で命を落としたこと。「散るぞ悲しき」は、大本営に送った最期の遺書に近い電文でした。

今私達はコロナ禍に遭遇していますが、それでも水も食料も有り、平和な生活を営むことが出来ているのは、こういう方々の悲しい事実、歴史があっての日々であると感謝して生きていきたいと思いました。 

10 4月

「きこえの相談会」を卒業 

3月25日、聴力障害者情報文化センターで毎月開催されていた「聞こえの相談会」を卒業というか、後任の方々にバトンタッチ出来ました。4月からは、新しいSTによって継続されます。現在は、都の広報で募集されているため、23区外の多摩市からもご参加いただき、有難く思いました。毎月、10人定員がいっぱいで、数カ月先まで予約が埋まる盛況ぶりでした。

高齢難聴、つまり老人性難聴の方が増加する一方ですが、身近な区市町で実施されている所は数か所です。そういう意味でも、情報文化センターでの聞こえの相談会は貴重な相談提供の場でした。もう少し身近な所で、聞こえのサービスが受けられることを願っています。やはりコロナ禍で、コミュニケーションをする場がどんどん少なくなり、認知面の低下が心配されます。

そういう意味でも今後認知症対策の一環として、保健サービスセンターなどで聞こえの検査が気楽に受けられ、補聴器相談も一緒に出来たら安心できますね。介護保険でも、難聴に関する評価は少なく、つまりきこえないことはあまり項目に加味されていません。今後日常生活をする上での聞こえの大切さと、認知症予防として項目に加筆されることを願っております。

4月からは、ベテランの言語聴覚士による聞こえの相談会が実施されていきます。どうぞ皆さんご利用ください。

21 3月

3月に入ってからの相談室

コロナ禍の昨今、ボチボチ相談が増えています。3月に入ってからは、大学在学中の方の就労相談、高齢者の補聴器相談等、また老人ホームに入所中の方が薬害による失聴の方の補聴相談等が続きました。3月21日でコロナの緊急事態宣言は解除されます。しかし、感染者が撲滅した訳ではなく、経済の事、この先の諸般の事情で無理やり?解除宣言に踏み切る感じです。江戸川は区内でも最多の

感染者数が報じられており、安心できる状況にはありません。そんな中、医学書院より「第3版 聴覚障害学」を寄贈頂きました。第二版では、私も少し執筆させていただきました。また、元同僚の方から「飲んで死にますか、やめて生きますか」アルコール依存症のものがたり という本も寄贈頂きました。ご希望の方は是非お出掛けの時には、手に取って読破して下さい。

また25日には、久し振りに情報文化センターで「きこえの相談会」が実施される方向です。既に予約は満杯ですが、今年度も実施される方向と伺っております。毎月発行されるの都の広報をご覧頂き予約してください。

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26 1月

小さな掌に収まる本の寄贈

1月中旬から、コロナ感染者数が右肩上がりとなり、下旬になっても減少の兆しが中々見えないですね。訪問支援も出来ず、メールでの相談には限界があり、紋々としております。

1月に入ってから、聴こえの相談が2件。1件は、肺に水が溜まり利尿剤を服薬。3日目に耳がボワーンとして聞こえが低下。医師にその旨説明するも、「水が抜けてないから薬はそのまま服薬して下さい」止むを得ず飲み続けたら、会話が出来なくなった。 もう1件は、風邪気味で発熱、しかしこのコロナ下で、かかりつけ医はあるが、密になったり待合室で待つ時間も長く市販の薬で我慢した。ところが数日したらきこえが低下して、家族と会話が成立しなくなったと相談ありました。止むを得ず2件とも訪問支援を行い、ゆうわの補聴器を試聴して貰いました。家族と会話も成立し、何とか役に立てたようです。

さて、過日森埜こみちさんより「蝶の羽ばたき、その先へ」という本を寄贈して頂き何人かに読んでいただけました。この度寄贈頂いたのは、掌に乗る小さな「こんなときは!」詩集です。内容も心の温まるホッとする詩集です。是非暖かくなったらお出掛け下さいね。

 

15 12月

コロナ禍の2020年

11月も聞こえの相談会は無事にキャンセルもなく終わりました。日々発表されるコロナの感染者数に、一喜一憂している間に12月になってしまいました。訪問支援も個別相談も殆どメールに切り替え、メール中心としたやり取りで行いました。このコロナ禍で時間もタップリあり、読書して心打たれる本を2冊ご紹介します。

1冊目は、「あやうく一生懸命生きるところだった」ハ・ワン著者 岡崎暢子訳、ダイヤモンド社

立ち止まって考える、このコロナが教えてくれたことは、前向きにひたすら走るのではなく、一寸休憩し今の自分を振り返る。こんな時間も必要と提言しています。必死に生きることも大切ではあるが、このコロナがいろいろ今いる場所、考え、未来に向かって一寸立ち止まってみようと教えてくれた。

同じ様な本に「たちどまって考える」 漫画家のヤマザキマリ、中央公論新社と、二冊続けて読みました。今までの生き方、これからの自分の生き方に新たな助言を貰いました。お正月お時間ありましたらご一読ください。

来春はコロナと決別できることを願っております。皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。

19 10月

comuoon・コミューンの紹介

聴力障害者情報文化センターでは、月一度「聞こえの相談会」が実施っされております。相談に見える方々は、殆どが加齢性難聴、つまり老人性難聴、感音性難聴の方々です。聞こえの程度は40dB~60dBで、音はよく聴こえるが言葉が明瞭に聞こえないという不全感を持っていらっしゃる方がほとんどです。言葉が不明瞭で曖昧にしか聞こえない、家族の会話にも参加できない、又同年代の趣味活動に行っても会話の聴取が出来ない、食事等は雑音はよく聴こえるが、肝心の会話がほとんど分からず、皆が笑っている時に笑えず、不満足感だけが残る。

聞こえの低下により趣味活動や家族の会話にも参加しなくなり、認知低下、鬱などを心配して毎日の生活に張りが持てなくなっている方が多く見られます。補聴器の様に自分の耳に装着するのではなく、スピーカーを通してことばが明瞭に聞こえる様にと工夫したのがコミューンです。都内のカメラ店で3か月間貸し出しして貰えるので、必ず試聴して効果の有無を確認してみて下さい。お分かりにならない時は、ゆうわにお問い合わせください。