コロナ・緊急事態3度目の発令
コロナ禍で在宅時間が長くなり、4月末には解除されることを期待しました。しかし残念ながら感染者増加で3度目の緊急事態宣言発令で、5月末まで延期になってしまいました。不要不急の外出をしない様にという事で、家の中の片付けと読書に多くの時間を費やしております。
そこで読んだ本を少し紹介してみたいと思います。一つは、稲盛和夫さんの「生き方」、JAL再生の経緯とか、大企業の経営理念を熟読してみたいと思いました。随所に生きる上で大切にしたいことが記述されていました。2冊目は、私と同郷の大脚本家、井上ひさし「本の運命」生い立ちに始まり、郷里に13万冊の遺書を残し、図書館を作り遺して行きました。そこには脚本家として映画、芝居を公開できる劇場も作り、大きな遺産を遺して行かれました、非常に興味深い内容の本でもあります。
3冊目は、ふとしたことからノンフィクション作家・梯久美子さんの本を探しました。特に第二次世界大戦に関する記録「散るぞ悲しき」栗林忠道・硫黄島総指揮官の家族に遺した手紙や、栗林を知る数少ない生存者達の証言、事実を記述したものです。この本は、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した小説でもあります。戦争を殆ど知らない私が、硫黄島で2万人の日本兵が飲み水もなく食料もない中で命を落としたこと。「散るぞ悲しき」は、大本営に送った最期の遺書に近い電文でした。
今私達はコロナ禍に遭遇していますが、それでも水も食料も有り、平和な生活を営むことが出来ているのは、こういう方々の悲しい事実、歴史があっての日々であると感謝して生きていきたいと思いました。