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23 2月

地域貢献事業について

「ゆうわ」は、地域の聴覚言語障害児・者のきこえとことばの相談全般について検査・相談支援・訓練等を実施し、社会貢献を目的に設立しました。その当時は、無料相談は珍しく、A新聞、聴障関係の新聞などで報道されました。

昨年12月1日に 江戸川区瑞江駅前に「白ひげベース」という、社会貢献事業を目的とする居場所がオープンしましたのでご紹介します。

医療法人社団 しろひげファミリーが運営する貢献事業で、「しろひげ在宅診療所(内科・外科・心療内科・精神科)山中光茂院長をはじめとするスタッフがおり、区内を幅広く訪問医療で巡回して事業を展開しております。白ひげベースの内容は、①駄菓子処―白ひげー、②よろず相談―医療と福祉の相談窓口ー、③くつろぎ処―地域交流スペースー。この3つをメインとする安心できる居場所として活動を展開しています。オープンして2カ月、活動の中の一つに「地域の人へ手話に関心を持ってもらうために月曜、火曜とKさんという若いろうの方が手話講座」を教えていました。若いお母さんが乳児連れで参加したり、80歳過ぎの高齢の方が一生懸命数字の手話を覚えていたり、和やかな雰囲気で1時間の講座を皆さん楽しんでおられました。また、小学生が下校途中に立ち寄り駄菓子を購入したり、拠り所で宿題をしたりとここも地域の方々の居場所になっておりました。皆さんも是非機会を作て新し形での社会貢献、一度覗いてみて下さい。ゆうわに頂いた資料もありますのでお声掛け下さい。

10 1月

改めて、今年もよろしくお願いします。

令和4年12月末でこのHPもcloseする予定でしたが、何人かの方々から寂しい!、まだ継続して欲しいとのお言葉を頂き、延滞金を支払いお陰様で、後二年継続する運びとなりました。 また暫くお付き合いくださいませ。

皆さまはどの様な新年をお迎えだったでしょうか。今年の干支はウサギ、あやかって飛躍の年でありたいですね。暮れからずっと晴天続きで、穏やかな日々が続いたので、このまま平穏で安心して過ごせる日常が戻ることを願っております。

そして。コロナ感染者の減少、インフルエンザが流行しないことを切に願っております。そして春には、皆さまと一緒に3年ぶりに宇喜田公園でお花見が出来ることを期待しております。またお花見までは時間もあり、月一度は情報を更新していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

15 12月

長い間有難うございました。

2011年に大和田健一郎先生より、「きこえの相談室」開催にあたり、先生より多大なご支援を頂きゆうわ「きこえとことばの相談支援センター」として宇喜田に開設しました。その時先生は94歳のご高齢になられてましたが、オープンにはお祝いに駆け付けて下さいました。それから10年間、「きこえとことばの相談室」に名称変更して相談支援にあたりました。このH.Pも現在ギャローデット大学で教鞭をとっていらっしゃるTさんが大学院生の時に相談にいらしていて作成して頂きました。もう一人の理事中吉玲子さんにも資金的にも精神的にもいろいろな面から支えて頂き有難うございました。

開設後、多くの方々が相談にいらして下さり、少しは社会貢献が出来たかと自負しております。オープン以来ずっと支えて頂いた方々、ご近所のSさんは朝、お庭の花を相談室に飾ってと毎年、現在まで続けて下さいました。ある方は、道路拡張で区より立退料を頂いたので,貴女は障害者を支えてますから少しですがと多額のご寄付を頂戴したこともあります。本当に多くの皆様に感謝してこのHPもサーバーとの契約が10年の為、更新せず今月をもって最後とさせていただきます。今後は次なるグループホーム建設へ向けて前進します。どうぞ皆様、心身共に健康な日々でお過ごしいただけます様記念して結びとさせていただきます。

この10年間支えて頂き本当に有難うございました。心より感謝しております。

29 11月

世代間交流コーディネーター

11月に養成講座を受講し、世代間交流コーディネーターの資格を取得しました。

現在、江戸川さんしょうがいフォーラムの事務局をお手伝いしております。江戸川さんしょうがいフォーラムとは、区内の身体障害者・知的障害者・精神障害者・発達障害者等、当事者とその家族、支援者と有志が集まり、地域で安心して生き生きとした人生を送ることが出来る様にという思いから設立されました。現在は、障害者団体22事業所が登録され、団体で入会している所もあり、また個人で入会している方もあります。その団体の会長と、世代間交流協会の会長が杉啓以子氏です。その杉氏より、是非世代間交流コーディネーターの資格を取得して欲しいと要請されました。この25日、26日と二日間の養成講座に参加し、コーディネーターの資格は無事取得出来ました。

世代間交流コーディネーターとは、1970年代から、近代文化の発展が著しく、核家族化が進行し、世代間の断絶による高齢者世代への偏見・差別が広がり、世代間の相互に社会課題が顕在化しました。そこでアメリカでは、諸世代連合が組織され学問と実践が開始さえました。日本では、1986年の社会福祉法人江東園は、4施設「幼老統合」の施設を開設し、世代間交流の実践が始まりました。これからの残された期間を、世代間交流が出来る場で支援していきたいと考えております。ご興味のある方は、是非お声掛け下さい。

28 9月

初秋・皆さんと久々に会食をします。 

昨日辺りから金木犀が咲き始め、どこからともなく芳香が漂い、いよいよ秋本番に入ろうとしています。皆様、お変わりございませんか? コロナ感染が始まり、もう3年の月日が流れようとしています。長いですね。まだ出口は見えておりませんが、一寸下降ラインにあるので会食を企画しました。、

 毎月こまめに近況を報告して下さるTさん、Jさん、Sさんなど、そして情報文化センターに定期的な集いに参加されている青空会のメンバーの方々、久し振りに「ゆうわ」に行きたいと嬉しいメールを頂きました。まだまだマスクを外して安心しての会話はできませんが注意しながら10月24日(月)、12時頃を目途にお集まりください。 当日は、船堀駅から臨海車庫行きに乗車、「都立宇喜田公園前」下車、後はお分かりになりますね。

当日は主食だけご持参ください。後は私が腕をふるって何か美味しい物を作っておきます。リクエストがあれば仰ってください。どうぞ楽しみにお出掛け下さい。また、情報文化センター長の森さんもご参加されます。久し振りに情報交換を楽しみましょう。では24日お待ちしております。

09 5月

コロナ禍で暫し休眠状態・  久々に近況報告を!

コロナ、コロナで相談支援も面談も殆ど対面は出来ず、就労支援も初めてオンラインでやりました。思いがけない新たな感染症の脅威に晒された日々でした。特に新たなニュースもなく、一日も早くの収束を願って、じーっと我慢の日々でした。 いろいろなイベントや研修会、研究会なども中止、延期と、先の見えない事態に右往左往という二年間でしたね。

やっとこの連休は、縛りなしで長期休暇に入りました。私は三年振りに京都の親友が経営する「街の縁側・ハルハウス」を友人3人と訪ね二泊しました。久し振りに訪れた京都駅もビックリする位人出が少なく、これが連休中の京都かとビックリしました。 駅から清水寺に行き、4月29日~5月5日迄、特別公開中の「月の庭」と観賞、ここも清水寺の中の成就院という閑静な寺院でした。表の清水寺は若者で溢れていましたが、成就院の方は閑散としていて、本当に特別公開中なの?と疑いたくなる程まばらな人でした。お陰様でゆったりと新緑に映える月の庭を鑑賞出来ました。翌日は、この5月に開催されるえんま堂での「壬生狂言」の観賞。こちらも椅子席がまばらに置かれて、ソーシャルディスタンスが守られ、観客もゆったりと出し物を見ることが出来ました。ある意味、勇気のある京都行きではありましたが,決行して親友4人で親交を温めることもでき、ゆったり過ごすことの出来た連休でした。

21 11月

精神科治療について考える

11月に入って二つのオンライン勉強会がありました。ご存じの方も多いと思いますが、それを今回は紹介してみます。13日(土)14日(日)に開催された「精神科診断と治療・リハビリテーションの今  ~聴覚障害者への支援を探る~ 一日目は、講演会中心、二日目はレポートとパネルディスカッションという構成でした。一日目の東京大学の笠井清登精神神経科教授による「病気をもっても大丈夫という回復のあり方と社会を目指して」。後半は、「精神科医療とリハビリテーション」、~さまざまな治療法の効果と課題について~と題し、代々木病院精神神経科科長の竹内真弓先生の講演でした。パネルディスカッションについてはア、パネラーが多いので、講演内容、パネル内容等についても聴力障害者情報文化センターのHPに掲載されておりますので、是非ご覧ください。

もう一つは、21日午前中に定例で開催されている、日本財団聴覚障害者海外奨学金事業の第15回留学奨学生帰国報告会でした。一人は、看護師として「ろう」の意味を考える ~ろう者の医療にどう貢献できるか~について、皆川愛さんの報告でした。 ギャロ―デット大学大学院でろう者学部、ろう者への医療、看護について学んだ事についてのオンラインでの報告会でした。どちらも、コロナ禍でのzoomを利用した勉強会でした。こちらも日本ASL協会HPで講演内容は見れます。是非この機会に見て下さい。

26 8月

精神保健福祉を考える研修会

聴覚障害者の精神保健福祉を考える研修会2021についてのお誘いです。今回のテーマは、「精神科診断と治療・リハビリテーションの今 ~聴覚障害者への支援を探る~」

日時:2021年11月13日(土)13:00~ 講演会 14日(日)レポート発表とパネルディスカッション 13:00~16:00 ZOOM(ウェビナー)申し込みは、聴力障害者情報文化センターホームページ 直接

mental-kensyu@jyoubun-center.or.jp に申し込んでください。締め切りは、10月10日、1日目は300人 2日目は50人定員です。 是非ご参加ください。まだまだ残暑も厳しく、コロナ感染者も激増している日々ですが、後少しの我慢、9月末にはコロナも収束し、また元気で皆さんとお目に掛かれますことを楽しみにお待ちしております。

13 7月

ワクチン接種に関して

6月から高齢者に対して、ワクチン接種の申し込みが始まりました。81歳の聴覚障害者から、「ワクチンは打たない方が良いの? ワクチン打つと腕が腫れたり、発熱して危険だから止めた方が良い・・・」と言われた。友達は接種しないとどこかで感染するかもしれないから「私は打つつもり」と言います。自分も打つつもりでいたのに、どっちが正しいのか・・、自分も含め周りのろう者は不安になっているという相談でした。

ワクチン接種については、区報や新聞にも正しい知識、情報が掲載されているから、それを読んで自分で判断する方が良い。打つのが正しいとか、打たない方が良いとかは簡単に言えない。間違った情報でそのろう者の言いなりになるのは危険では? あくまでも、自分で疑問に思っていることを確認して選択する様に話す。唯、私の考えとしては、コロナに関しては未知の部分が多く、誰もが経験したことのない感染症で、現在打っているワクチンがどの程度感染を防ぐか、打った後、どの位抗体が有効であるか等分からない事が多いのも事実と伝える。しかし、家から一歩も外出しない訳にはいかないし、打った方が感染し難いし、仮に感染しても重症化し難いとは言われていると説明するに留めました。

まぁ、十分マスクを装着し、会話する時は聴覚障害者はマスクを外して会話することが多いので十分気をつけたいですね。

15 5月

コロナ・緊急事態3度目の発令

コロナ禍で在宅時間が長くなり、4月末には解除されることを期待しました。しかし残念ながら感染者増加で3度目の緊急事態宣言発令で、5月末まで延期になってしまいました。不要不急の外出をしない様にという事で、家の中の片付けと読書に多くの時間を費やしております。

そこで読んだ本を少し紹介してみたいと思います。一つは、稲盛和夫さんの「生き方」、JAL再生の経緯とか、大企業の経営理念を熟読してみたいと思いました。随所に生きる上で大切にしたいことが記述されていました。2冊目は、私と同郷の大脚本家、井上ひさし「本の運命」生い立ちに始まり、郷里に13万冊の遺書を残し、図書館を作り遺して行きました。そこには脚本家として映画、芝居を公開できる劇場も作り、大きな遺産を遺して行かれました、非常に興味深い内容の本でもあります。

3冊目は、ふとしたことからノンフィクション作家・梯久美子さんの本を探しました。特に第二次世界大戦に関する記録「散るぞ悲しき」栗林忠道・硫黄島総指揮官の家族に遺した手紙や、栗林を知る数少ない生存者達の証言、事実を記述したものです。この本は、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した小説でもあります。戦争を殆ど知らない私が、硫黄島で2万人の日本兵が飲み水もなく食料もない中で命を落としたこと。「散るぞ悲しき」は、大本営に送った最期の遺書に近い電文でした。

今私達はコロナ禍に遭遇していますが、それでも水も食料も有り、平和な生活を営むことが出来ているのは、こういう方々の悲しい事実、歴史があっての日々であると感謝して生きていきたいと思いました。